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タイ駐在員(15件)

沖縄県産業振興公社海外事務所に勤務する所長・駐在員からのレポートや貿易に関すると取引準備・契約・輸出入方法をご紹介。






《貿易の基礎知識》 | 取引準備 | 契約 | 輸出入手続き


  • 2018.10.02 【タイ駐在員】バンコクで国際旅行博TITF#23が開催されました。


    タイは雨期真っただ中である。
    このところ一週間のうち何日も雨が降り、その度に渋滞が激しくなるという悩ましい情況も発生するが、基本的に涼しくて、気候的にはむしろ過ごしやすいとも言える季節である。
    気温は30度前後だが、体感温度はもう少し低いように感じる。日本は猛暑が続いていたようで、タイへ来る方々から「タイの方がずっと涼しい」という声を聞いた。

    その雨期の真っただ中、去った8月9日から12日、バンコクではタイ国際旅行博TITF#23が開催された。場所は、シリキットコンベンションセンター。地下鉄駅直結で町中にある大型コンベンションホールである。
    TITFは、大体8月くらいの夏と、2月くらいに開催される冬の年二回開催される。今回の夏のTITFは10月から12月頃秋のピークに向けた観光案内、また航空券やツアー商品の即時販売が行われ、263団体が出展した。沖縄県も沖縄観光コンベンションビューローが出展し、大型のブースで「沖縄」の観光をPRした。

    ブースには旅行先を探す多くのタイ人が訪れたが、中でも沖縄のブースにおいては、既に沖縄を訪れたことがあるという人が多かったようだ。ブースを運営しているスタッフからは「3割程度は既に訪れた人ではないか」という声も聞かれ、直行便が飛ぶ沖縄へ渡航するタイ人が増えていることが伺えた。

     今回沖縄ブースの隣には、バンコクと那覇を繋ぐ直行便を運航している「Peach Aviation」が出展した。沖縄の情報を収集した後に、そのまま航空券を買える、または航空券購入後にそのまま情報収集ができる、という連携である。

     短期観光ビザが免除され、「日本」がタイ人の旅行先として定着し、多くのタイ人が日本を訪れるようになって、もう5年になる。中でも沖縄は、直行便の就航により、訪沖タイ人数は数倍になり、タイでの知名度も目に見えて上がってきた。ICAOの規制が外れた今年は、日本全体に多くの新規路線が就航する可能性が見込まれている。引き続き、タイ人に沖縄の魅力を伝え、多くのタイ人が沖縄を、そして沖縄県民がタイと訪れ、沖縄とタイの距離がどんどん縮まればと願う。

    (担当:伊禮)

  • 2018.07.24 【タイ駐在員】バンコクで「琉球泡盛の夕べ」イベントが開催されました。

    5月30日。タイでは泡盛のイベントが開催された。
    場所はタイが誇る大型コンベンションホール、インパクトムアントンタニ。同日は、アジア市場を背景に食料品、小売業、ホスピタリティ・ビジネスなど食品関連全般を網羅する展示会であり、タイで開催された一年に一度の大イベント「THAIFEX」が開催された会場であった。

     THAIFEX開催中の大ホールの上階で開催されたイベントは、THAIFEXへ来場したタイ人や各国人のバイヤーの来場も見込む、この機会を活かしたイベントだった。
    JETROの主催で、在タイ日本大使、またタイ政府高官のご挨拶と続いた。

    会は和やかに進んでいき、宮腰総理補佐官の乾杯で幕を開けた。
    泡盛の会とあって、泡盛マイスター協会によって作られたカクテルがどんどん出ていた。

    宮腰総理補佐官からは、熱烈に泡盛をご愛飲いただいているとのご挨拶をいただき、合わせて来場された皆様への泡盛PRに尽力いただいているご様子であった。
    沖縄からは、沖縄県シンガポール事務所の平賀所長とリリアンさんが参加され、会場内に沖縄ブースを設置して、沖縄の案内と合わせて泡盛PRを行った。

    最後には泡盛の抽選会も行われ、当選した方へ宮腰総理補佐官からの贈呈が行われた。

     昨年はタイでも沖縄の夕べイベントが行われ、泡盛のPRが行われた。今回のイベントもバイヤー向けのものになったと思うが、数々の取り組みが泡盛の認知度を上げることに繋がっていると思われる。
     今後も様々な取り組みが、泡盛、そして沖縄県産品の認知度向上、ひいてはタイへの輸出へ繋がっていけばと願う。
     
    (担当:伊禮)

  • 2018.06.29 【タイ駐在員】タイから日本の製品を手に入れられるサービス「PURIO」

    4月。タイで最も暑い時期タイ正月「ソンクラン」は、海外旅行のピークである。1月2月から行われている旅行に向けたプロモーションも大詰めを迎えた。

    そんな3月の上旬、タイで新しいサービスがリリースされた。
    「PURIO」。抽選販売方式を意味するプレオーダーからの造語である。


    PURIO https://www.purioth.com/

    仕組みとしては、通常、友人知人に頼むお土産の購入を「PURIOユーザー間でマッチングする」というサービスである。シェアリングエコノミー(物・サービス・場所などを、多くの人と共有・交換して利用する社会的な仕組み。例:Uber、Airbnb等)の概念をベースにしたお土産購入代行のマッチングサービスである。

    このサービスは、弊社が展開してきたタイ人向けの日本紹介メディア「JGB」を母体とし、そのメンバーとネットワークを駆使した告知により、グランドオープンから1か月で会員数は約5,000人となった。3月8日に開催されたオープニングパーティーではタイの最大手テレビ局CH3の取材を受け、そのニュースで全国に放映された現在タイで注目され始めた新サービスである。


    タイ最大のTV局CH3で放送されたニュース動画 https://youtu.be/QRv-iAABqOs

    訪日タイ人数が年間100万人に迫る中で、その先には日本の食文化や製品がタイに広まる機会が増えている。日本旅行で気に入った料理をタイで食べたいという人、日本で買って気に入った製品をタイでも手に入れたい、という人が増えることが予想される。
    タイは、特に食品関係の輸入許可取得はアジアの中でもトップレベルで難しいと言われ、販路としてタイ市場へ進出するハードルは低くない。観光から物産の展開へ。スムーズに流すことができる仕組みを作っていければと思う。


    オープニングパーティーの様子

    (担当:伊禮)

  • 2018.04.06 【タイ駐在員】1月2月はタイではイベント続きでした

    例年1月から2月にかけては、海外旅行のピークである4月のタイ正月「ソンクラン」に向けて、様々な旅行のプロモーションが行われる時期である。今年も日本に関して、一年を通しても最大規模になる2つのイベントが行われた。

    1つ目は、1月26日?28日にかけて開催された「JAPAN EXPO THAILAND 2018」。
    毎年約50万人を動員するアジア最大のイベント!と銘打たれ、2018年の今回で4回目の開催となった。
    毎年セントラルワールドで開催され、屋内と屋外に分かれた会場でステージや多数の店舗が出展する。

    こちらは、年間多数行われるタイのイベントの中でも、特に日本の文化、サブカルチャー色の強いイベントである。日本のアイドルやタイでも人気のAKB48の姉妹グループBNK48などには、多数のファンが集まり、盛大な盛り上がりを見せる。

    沖縄は、沖縄国際映画祭の流れということで沖縄観光コンベンションビューローのフィルムオフィスが出展していた。映画祭の案内とともに、沖縄の観光案内もしており、カルチャーの切り口からも沖縄への関心が高まればと願う。

    2つ目は2月7日?11日に行われた、年間を通じてタイ最大の国際旅行イベントである、「Thai International Travel Fair#22」である。22回目となる今回は、企業や自治体などブースの出展数が約300、来場者数45万人以上となった。

    年間を通じて最大のイベントだけあり、様々な国に混ざって、日本からも多数の自治体、またホテルや観光施設などが、旅行を探すタイの方へ、その魅力を伝えようと様々なアプローチを行う。

    沖縄からは、今回沖縄観光コンベンションビューローがブースを出展し、そこへ参加する形で県内からも観光業の企業の方が参加した。

    芸能団として参加したLUCKもキレのある動きで会場を盛り上げていた。

    ブースの反応を見ていて感じることは、「沖縄を聞いたことがない」「まったく知らない」「どこにあるのか」というような方が、以前とは比べられないほど減っていることだ。代わりに、「来月沖縄へ行く予定だが、ここへ行くにはどうやっていったら効率がいいか?」「どこに泊まるのと効率がいいか?」「この時期はどのような服装で行けばいいか?」など、渡航を前提にした具体的な質問をもらい、それについて答えることが増えている。

    2017年2月のPeach便の就航以来、沖縄側の精力的な働きかけもあり、タイの方々の中で沖縄の知名度は確実に高まっている。
    一番近い日本として、気軽に沖縄へ来た方に、また来たいと思っていただけるようなサイクルができればと思う。

    (担当:伊禮)

  • 2018.01.24 【タイ委託駐在員】12月は、タイと沖縄がスポーツで繋がりました。

    12月。タイも涼しくなってきた。
    今のバンコクの気温は22度。日本だと秋の季節かと思うが、バンコクでは年末年始の頃をピークに短い冬へ向けて、涼しさが増していく季節である。

    そんな12月の初旬、タイ南部のプーケットでは、国際マラソン大会「Phukethon」が開催され、私もほぼ初のプーケット出張の機会を得た。
    何の為かというと、沖縄から「おきなわマラソン」事務局を核に、沖縄観光コンベンションビューローまた県のシンガポール事務所から、Phukethonとおきなわマラソンを繋ぐメンバーがやってきたのである。Phukethonの会場へ沖縄のブースが出展され、タイ人をはじめとするPhukethonのランナー、また応援の方々へのPR活動を行った。

    (ブース準備の様子)

    タイは暑いからなのか、明け方というか深夜にスタートするマラソン大会が多いようだ。Phukethonもスタートは午前3:30という、まだ真っ暗な時間だった。この時間から、会場では盛り上がる音楽が大音量で鳴り響き、タイ語と英語のMCによるスタート前のトークが、緊張感と疾走感をあおるように炸裂していた。

    そしてスタート。おきなわマラソンの与世田事務局長もスターターとしてピストルを握った。


    (スタートの様子)

    スタートを見送り、朝になる頃には、続々と完走者が戻ってきていた。完走者の皆さんは本当にさわやかで、マラソンっていいなーと思ってしまった。


    (ゴール地点の盛り上がりの様子)

    沖縄のブース前のステージで行われた表彰式を見ていると、日本人の方が1位と3位に入賞していた。ちなみに2位はロシア人のようだった。60歳以上などの部では、男子も女子も若々しいタイの方が並び、タイでもマラソンと健康が繋がっているのだなと感じた。


    (表彰の様子)

    年明け2月18日に開催される「おきなわマラソン」には、今度はPhukethonの事務局がブース出展する。
    このさわやかなスポーツ「マラソン」が、また一つ、タイと沖縄を繋ぐ線になり、人の交流につながっていけばと願う。

    (担当:伊禮)

  • 2017.11.27 【タイ委託駐在員】10月は、前タイ国王の一周忌。タイにとって特別な期間です。

    2017年この10月は、タイにとって特別でありビジネスや娯楽においては静かな時期である。

    先日10月13日は、前タイ国王プミポン陛下の一周忌であった。タイは公休日となり、方々で国王賛歌が歌われる様子を見かけた。この1年は、タイの方々にとって特別な1年になったと思われる。公的機関は服喪期間となり、公務員は黒を基本とする服装を通した。街のいたるところで、国王を追悼する写真や言葉が掲載された。

    プミポン国王は、王様であるから尊敬されるという単純な図式よりも、国を導き、国民へ模範を示していった方として敬愛されているという印象を持つ、偉大な王様でいらっしゃったと思う。弊社はタイで設立し8年目になったが、その中で王様の存在感は、タイの基盤として、揺るがない存在であると感じていた。


    (デパートに設置された王様を追悼するディスプレイ)

    この一周忌、また火葬が行われる10月はタイにとって非常に重要な時期になる。これに向けて、インターネット上の各種メディア、ウェブサイトについて、NBTC(国家放送通信委員会)の通達を受けたタイ・メディア代理店業協会(MAAT)が、しかるべき対応についての内容を発表している。内容は、娯楽や性的描写を含むなどの不適切なコンテンツの掲載を避けること、広告の内容を追悼の意を表すものにすること、広告の一切禁止期間など、1ヵ月の中でもそのタイミングによって各種推奨される規定がある。

    この期間の中でも最も重要なのが、26日に行われる火葬であり、その前後の10月25日から27日は大変厳粛な期間になると思われる。26日の火葬には、非常に多くの国民が集うと予想され、また大渋滞が予想される。このため、バンコクの中でも火葬が行われる会場まで到達できない人のために、多くの場所で献花を受ける予定になっているそうである。


    (駅構内に設置された生前の功績を称えるディスプレイ)

    世界最長の在位期間となる70年もの間、国を率いてきた偉大な王様。
    私たちもタイ王国とタイの方々へ、十分な敬意を払いながら、事業を進めていきたいと思う。

    (担当:伊禮)
    執筆日:2017年10月19日

  • 2017.09.13 【タイ委託駐在員】TITF#21 沖縄ブース盛り上がっていました。

    タイ人の海外旅行のピークは、4月と10月である。

    4月はタイ正月とも呼ばれる「ソンクラン」があり、1週間〜2週間程度の休暇がある。これに合わせて、多くのタイ人が海外旅行をする。10月は、長くはないが連休に小中高校の休みが重なり、家族連れにも人気の旅行シーズンである。

    8月10日から8月13日までの4日間、バンコクではタイインターナショナルトラベルフェア、通称「TITF」が開催された。10月の旅行ピークに向け、世界各地からタイ人海外旅行者に向けてPR活動を行うイベントであり、タイ人にとっては次の旅行先を探すイベントである。出展数1,067団体という大きなイベントで、沖縄県もOCVBの主催でブースを出展した。

    今回の沖縄ブースは、10コマ分を連結した独立ブースとして出展した。沖縄からは県内観光事業者11社と、OCVBをはじめとする行政の観光担当が来タイし、PR活動を行った。
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    ブースへの来場者の反応は、年々変化してきている。以前は「沖縄」の認知度は低く、日本の南部の県であり、東京からは飛行機での移動になる、などの説明から始める必要があった。しかし、2017年2月のピーチ航空直行便の就航以降、直行便で行ける「近い日本」として「沖縄」が取り上げられる機会は増え、その認知度は高まってきている。今回のブース対応で来場者と話した中では、その約3-4割がすでに沖縄を訪れたことがあるということだった。来場者のブースでの目的は、移動方法、食事、ホテルなどについての情報収集である。観光地は知っているが行き方がわからない、バスで行けそうだが夕日を見た後に帰りのバスはあるのか、など具体的な質問が多くあった。これらは誘客の上での大きなヒントになる。具体的な行き方を周知することで、行くことができる人は増え、行ける場所が増えるので沖縄旅行の満足度も上がり、リピーターも増えるという施策と効果も考えられるだろう。
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    沖縄の魅力は、「一番近い日本」という立地のほかに、その「文化」や「歴史」というオリジナル性がある。今回のイベントでも沖縄から来た芸能団のパフォーマンスには、多くの来場者が惹きつけられていた。
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    2017年は、日タイ修好130周年にあたる。訪日旅行が盛り上がる中、このタイミングで直行便が就航したメリットは非常に大きい。この機を活かして、沖縄の魅力を伝えていきたい。

    (担当:伊禮)


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  • 2017.07.12 タイの雨季と果物

    6月。タイは完全な雨季に入った。

    オフィスで仕事をしていると、ゴロゴロとした雷鳴が響く。顔を上げて外を見ると、空は黒く盛り上がり、街路樹は強風を受けて揺れている。なんだか少しワクワクする、不思議な瞬間である。この原稿を書いている今現在も、稲光が視界に入ってくる。
    この感覚は、沖縄の台風に似ている。幼い頃、台風が来るとワクワクした感覚を思い出す。ただし、学校が休みになって自由を満喫できる身分では既にない。そして、バンコクの洪水は、沖縄の比ではない。

    洪水

    洪水=大渋滞である。これは実生活、そして仕事にダイレクトに影響する。タイでは大雨、洪水は遅刻や予定変更の正当な理由になる。実際、移動しようにもどうしようもなく、本気で移動できない状況が発生する。無理に洪水に突入しても、車が止まり、さらなる渋滞を引き起こしている場面に出くわすこともある。

    洪水

    南国の気候というところかもしれないが、この水に覆われた道がスコールの後のバンコクである。ここまで濡れてしまった後に、商談というのもなかなか気を入れにくいだろう。それよりは、雨が止むのを待ち、水が引くのを待って移動することが正しいのかもしれない。

    雨季にもおいしいことはある。雨の恵みを集中的に受ける季節であり、ドリアン、マンゴスチン、マンゴー、ランプータン、ローズアップルなどの果物が食べられる。パイナップルやバナナ、スイカ、ミカン、パパイヤなどは年中売られており、これに季節のフルーツを加え、タイは本当に果物に恵まれていると感じる。

    マンゴー

    それぞれ沖縄のものとは少し違うが、やはり南国という風土が似ているためか、似たものが多い。タイには青果の他にこれらの加工品も無数にあり、その量に裏付けられ安価に販売されているものも多い。

    マンゴー

    沖縄の高級マンゴーやパイナップルはやはり美味しい。ただ、価格がタイの類似した品の数倍となるとやはり、厳しさは拭えない。沖縄のものを持って来る場合は、輸入品になり、沖縄の価格の数倍になるのである。
    県産品をタイに展開して行く上で、その競争力を確保していけるような商品の絞り込み、またブランディング戦略が大事になっていくだろう。タイ在住者の目線からも手伝いをしていきたいと思う。
    (担当:伊禮)

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  • 2017.05.23 【タイ駐在員】直行便利用で増えるタイ人旅行客

     日本はゴールデンウィーク真っ只中。久しぶりにこの時期に沖縄に来た。2017年2月19日。ピーチ・アビエーションの沖縄/那覇国際空港とバンコク/スワンナプーム国際空港を結ぶ便が就航した。タイにとって那覇は、6番目の直行便が結ぶ都市の一つになった。タイ人が沖縄に来る流れを体験すべく、就航後すぐにでも乗りたいところではあったが、就航2か月を過ぎた先日、やっとこの便で沖縄に来ることができた。

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     バンコクを発ったのは深夜1時40分。那覇には土曜日の朝8時10分に着くスケジュールだった。金曜日の深夜便ということもあってだろうか、座席はほぼ満席。搭乗者は9割近くがタイ人のようであった。個人旅行の方が多い印象を受けたが、ツアーのガイドと思われる方もちらほら見受けられた。

     4時間半のフライト。一番強く感じたことは、やはり那覇は「近い」ことである。バンコクから直行便が飛んでいる日本の都市で、那覇の次に近い都市は福岡。それでも所要時間は5時間半から6時間程度である。感覚的な違いは大きい。しかも深夜発の時間帯であるから、一日の仕事が終わった後に発つこともできる。尚更、気軽に行くことができ、他地域と差別化ができる大きな強みになり、旅先に選ぶ理由の一つになるだろう。
     2017年3月の沖縄県のタイ人入域観光客数は 3,200人。実に前年比533.3%の伸びである。単純に31日で割ると、毎日100人を超えるタイ人が沖縄へ来たことになる。一般的に、街中で見かけたとしてもタイ人かどうかの判別は難しいと思われるが、既にこれだけのタイ人が沖縄へ来ており、今後もその存在感は増していくだろう。

     数日後、同じ便で那覇に着いたタイ人の家族連れを、美ら海水族館で見かけた。子供が楽しそうにはしゃいでおり、スマートフォンでその写真を撮影していた。

     タイは日本以上にFacebookなどのSNSの利用が盛んである。沖縄旅行の楽しい写真が拡散されていけば、沖縄旅行者は継続的に増えていくことだろう。そのためには、気持ちよく楽しんでもらうことが必要である。引き続き、沖縄を選んでもらうための情報発信と合わせて、タイ人が訪れる観光地をはじめとする受け入れ側の環境を整えていくことが望まれる。
    (担当:伊禮)

  • 2017.03.24 【タイ駐在員】ピーチ・アビエーション タイ―沖縄 新規路線就航

    短い冬を抜け、タイは1年で最も暑い時期である4月のタイ正月に向けて、どんどん暑さを増してきている。
    2月はタイと沖縄の関係において、物理的にも心理的にも距離が縮まる1か月となった。焦点となったのが、2月19日に就航したピーチ・アビエーションの沖縄/那覇国際空港とバンコク/スワンナプーム国際空港を結ぶ便だ。バンコクから沖縄間を4時間で結ぶフライトである。現在、8月まで予約可能なこの路線就航に連動して相乗効果を生むべく、2月は様々な所で沖縄のPRが実施された。

    2月15日〜19日は、国際会議場QSNCCでタイ国際旅行博(TITF)が開催された。タイ人を対象とした年間最大の海外旅行のイベントで、日本を含む各国やタイ国内の旅行業者が多数出展して商談、PR、旅行商品販売を行う。沖縄はOCVBが10ブース分の敷地に大型のブースを設営し、16社の県内観光関連企業が出展して商談、PR活動を行った。同ブースにはステージも設けられ、沖縄からの芸能団によるパフォーマンスが行われ、多数のタイ人の興味を集めた。併設されたピーチの航空券販売スペースでは、5日間で1,000枚を超える沖縄行きの航空券が販売された。

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    2月24日には、バンコクの商業施設W districtで県アジア経済戦略課の主催する県産品商談会と沖縄PRナイトが開催された。県産品の販路拡大を目的とし、県内から7社が出展し商談とPRを行った。商談会後のPRナイトでは、県産品紹介と合わせて観光、また沖縄の芸能とタイの芸能をミックスさせたパフォーマンスを行い、包括的な沖縄の魅力を伝えた。会場には県産品ブースと合わせて、ピーチの航空券販売ブース、観光ブースも設置し、ミス沖縄によるラッキードローも行われ、来場者は500人を超える盛り上がりを見せた。

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    これらのプロモ―ションに加えて、高架鉄道や地下鉄、街頭ビジョン、テレビCMなどでピーチ就航に連動した沖縄のマスPR広告が展開されている。沖縄を旅行したYouTuberの動画と連動したSNSキャンペーンも行われ、これにも1,100人を超える応募があり、沖縄というキーワードの拡散に繋がっている。

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    タイ人の知人たちからも沖縄のことを聞かれる頻度が増え、海外旅行のピークであるタイ正月に向けて、沖縄の認知度は確実に伸びていると感じる。大幅な渡航者数の増加が予想される中で、リピーター獲得・定番の海外旅行先として認知されるように、継続した情報発信と受け入れ体制の整備が望まれる。
    (担当:伊禮)

  • 2017.01.10 【タイ駐在員】ピーチ・アビエーション 沖縄⇔バンコク就航

    12月9日。ピーチ・アビエーションが沖縄/那覇国際空港とバンコク/スワンナプーム国際空港を結ぶ便を就航すると発表があった。タイ側の旅行会社や空港関係者の間でもしばらく前から噂にはなっていたが、この正式発表をニュースで聞いた時は、遂に実現したかという思いでいっぱいになった。

    日本とタイを結ぶ航空路線は、経由便を入れれば無数にあるが、直行便が飛んでいる地域は、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の5地域である。いずれも日本の大都市で、タイ人の訪問客数も多い。これに「沖縄」が加わることになる。
    予約は12月15日より開始された。ピーチの予約サイトで予約を試してみると、(例えば2月28日に往路:那覇からバンコク、3月5日に復路:バンコクから那覇)片道いずれも9,980円。諸税・空港使用料等を入れても、往復で22,510円という価格である。時間は、那覇を21:20に発ち、日が明けた00:15にバンコク到着。帰りはバンコクを深夜2:05に発ち、朝8:20に那覇に到着する。タイ発の日本行き便にはこのような深夜便も多く、日本での時間をフル活用できるため、効率的な時間帯の一つと言われている。
    直行便が飛ぶということは、物理的距離が近くなり、関係性が深まることである。数少ない直行便が飛ぶ地域として、タイ人の沖縄への訪問客も確実に増えることが予想される。バンコクの人口は820万人を超え、都市圏の人口は1,500万人と言われる。絶対数は圧倒的にバンコクが多いが、沖縄からバンコクへ渡航する人が増加し、双方向でこの便の利用が増えていけばと思う。

    2017年は、日タイ修好130周年を迎える年である。様々な記念事業も行われる中、沖縄とバンコクを繋ぐ直行便は大きな意味を持ってくるだろう。2月19日より就航するこの便をきっかけに、タイと沖縄の関係が深く厚くなっていくよう大きな期待を持つとともに、その動きを促進できるような活動を続けていきたい。
    (担当:伊禮)

  • 2016.11.08 【タイ駐在員】タイ プミポン国王ご崩御

    10月13日。タイ王国ラマ9世プミポン国王がご崩御された。
    発表されたのは午後7時前。その前から、その時間に発表がありそうだということはSNS等で噂になっており、発表を家族と家で迎えようという動きをするタイ人の方々も多く、発表の前後は弊社事務所の最寄り駅も、かつてないほどの混雑を見せた。
    明けた14日から街は喪に服した。人々の服装は上下黒を基本とする服装に変わった。黒でなければ白が基本で、ビジネスマンは黒いズボンに白いシャツという恰好も見られるが、シャツやブラウス、Tシャツを問わず、全身黒が多い。黒い服は売り切れが起こったようで話題になっていたが、1週間経ち、逆に黒専用で売り出しているお店も見かけるようになった。

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    街の色が変わったこととあわせて、変化を感じることの一つは広告や賑やかな音が消えたことである。ご崩御から30日が一つの区切りであり、それまでは娯楽に関するものが自粛されている。
    当初テレビでは、全チャンネルで国王に関する映像のみが流れていたが、現在ではバラエティー類を除きニュース等は放映されている。地下鉄構内の動画広告は崩御直後から停止状態となっていたが、数日後から画面には黒背景に国王追悼文が表示され、現在では国王のこれまでの公務の数々を紹介する映像が流れている。また各種ウェブサイトでは、ページ全体の色を白黒にする、Facebook等ではプロフィール画像をモノクロ又は黒一色画像に変更し、カバー画像については、プミポン国王の画像に変更するという対応が多くみられる。
    ショッピングモールなどの小売店やレストランなど飲食店は、基本的に通常営業を行っている。酒類も通常通り販売されているが、BGMの音量を下げるなどの配慮がされているという状況である。
    プミポン国王は、王様であるから尊敬されるという単純な図式よりも、国を導き国民へ模範を示していった方として、敬愛されているという印象を持つ。偉大な王様であられたと思う。弊社はタイで設立し8年目になったが、その中で王様の存在感はタイの基盤として揺るがない存在であると感じていた。まさに「国の父」であると。

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    政府から告知されている自粛期間は30日間である。その後、広告やテレビ番組の放映、消費も回復していくと思われるが、タイの方々の心には敬愛した王様の影が残っていることだろう。私たちも敬意を払いたい。
    (担当:伊禮)

  • 2016.09.02 【タイ駐在員】バンコクTITF(Thai International Travel Fair#)

    バンコクでは、7月TITF(Thai International Travel Fair#)という旅行博が開催された。

    海外旅行全体を扱い、パッケージツアーや航空券、レンタルWi-Fiなど関係する商品を含んだ即売会の要素が大きいフェアであり、その規模も大きい。例年4日間で30万人を超える集客を実現する、タイ人の海外旅行にとっての一大イベントであり、2月と8月(今回7月)の2回開催される。

    タイの旅行シーズンのピークは、タイ正月のある4月である為、その時期の渡航に向けての旅行を検討する方々へリーチする2月のTITFは、1年で一番の盛り上がりを見せる。

    対して8月のTITFは、10月から年末にかけてのもう1つのピークシーズンに向けたイベントである。今回は主催者の意向で、8月でなく7月開催になったそうだが、バンコクを離れる人も多い大型連休の最中に開催されたこともあり、2月に比べると来場者は少なかった模様。

    沖縄県は今回、ジャパンブースゾーンに4ブースを連結させたブースを出展して、沖縄のプロモーションを行った。ブースに来場したタイ人の方と話をして毎回思うことは、日本について詳しい人が増えているということである。時期に合った見どころやイベント、交通機関についての質問から、ホームステイがしたい、というような内容まで、かなり細かく具体的な内容も質問されるようになってきている。そして、それらは日本やヨーロッパなど海外旅行に慣れている人から聞かれることが多い。

    TITFでは、海外旅行を楽しむタイの方が確実に増えていることを感じる。多くの選択肢の中で、沖縄を選んでくれる人が増えるように、沖縄の魅力を伝えていきたい。
    (担当:伊禮)

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  • 2016.06.27 【タイ駐在員】トラベルフェア開催

    6月23日から29日まで、バンコクでは個人旅行者向けのトラベルフェア「Visit Japan F.I.T. Travel Fair Summer & Autumn 2016」が開催される。沖縄からは沖縄観光コンベンションビューロー職員や県職員、観光関連企業方が来タイし、ブースで沖縄をPRする。

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    個人旅行向けのフェアであり、日本へ来るタイ人の66.2%がこの旅行形態である。個人旅行で重要な要素の一つが、航空便の移動を核とした旅程である。

    バンコクから那覇へは、現在直行便はなく、経由便での移動になる。私のよく使うルートで言うと、台北か香港経由が便利で、時間が合えば乗り継ぎ時間が短い台北経由が楽である。他にも東京、名古屋、関西、福岡経由というルートもあるが、一度飛び越した沖縄へまた戻ってくるのは、時間的にもロスが大きい感覚になり、沖縄がメイン出張の場合は使わない。ただ、基本的に他県への出張と合わせて沖縄へ行くことが多いため、バンコク→東京→沖縄→東京→バンコクのような旅程にすることも多い。改めて、バンコク発で沖縄へ行く場合でも、他県と絡めることでいろんな動きができることを感じる。

    地理的に、日本へ行く際に沖縄上空を通過するケースは多い。日本を旅行する中で、沖縄を経由する旅程を、沖縄の魅力と合わせて提案したい。(担当:伊禮)

  • 2016.04.22 【タイ 駐在員】タイの正月「ソンクラーン」

    今週タイは正月だった。4月13日から15日がタイ正月「ソンクラーン」である。4月はタイで年間を通して一番暑い時期であり、40度を超えるところもある。バンコクでも日中は、38度くらいまで気温が上昇していたようだ。
    ソンクラーンは、もともと仏像や仏塔、また年長者へ敬意を込めてその手に水を注いでお清めをするという風習であった。近年は、これが転じて街の往来で水を掛け合うという「水掛け祭り」として、特に海外では知られるようになってきたものである。バンコクの他、タイ北部のチェンマイでの水掛け祭りも盛大で知られる。例年は、大型の水鉄砲を使っての水射撃や、ホースやバケツから直接水をかける、水の塊を投げるなど、かなりの勢いがある祭りであるが、今年は水不足のため、政府が節水を呼び掛けている状況である。
    この時期は正月と合わせた長期休暇が取られる時期であり、海外旅行のピークシーズンになる。日本への旅行もピークであり、昨年2015年は、4月の1か月で117,900人ものタイ人が来日した。
    増加が続いているタイ人の訪日観光客。今年のソンクラーンも伸びが予想される。沖縄の魅力を十二分に発揮し、沖縄ファンを増やしていきたい。

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